桜舞う松島ドライブで出会った、絶品「炭火焼牡蠣」

春、東北の空気が ほんのりぬるみ始める日。
かつて、今は亡き父を 連れてきた 松島を、
久しぶりに 訪れた。
パノラマラインを 快適に ドライブしながら、
海と空のグラデーションに 癒される時間。
やっぱり 春の松島は 特別だ。
松島を一望に見渡せる 高台に
「西行戻しの松公園」という
桜の名所がある。
4月中旬くらいが、桜が ちょうど満開になる季節。
しばし、満開の桜と 松島のコントラストが見事な風景を
堪能した後は、
「花より団子」ならぬ 「花もグルメも」
楽しみたい。
松島名物の牡蠣、といえば、地元で評判の「ヨシタケ食堂」だ。
松島海岸駅の ロータリーにあって、駅前に 牡蠣の香ばしい香りがただよっていた。
まず目を奪われたのは、その圧倒的な存在感。
目の前で焼かれる牡蠣は、まさに 春のごちそうそのもの。
ゴツゴツした殻の中から、じゅわっと
湯気とともに現れた ぷっくりとした身。
炭火でじっくり焼かれた牡蠣は、
見るからに濃厚で、旨味があふれんばかりだった。
ひと口頬張ると、口いっぱいに広がる海の香。
ほどよい塩気、香ばしさ、
そして 後からじんわりとくる甘み。
春風とともに運ばれてきた味覚に、思わず
「うまっ…!」と声が漏れる。
こんな牡蠣、正直 初めてだ。
松島の桜と牡蠣で、心も満ちる旅。
牡蠣って、こんなに 美味いものなのか。
宮城・松島に来たら、これは“食べずに帰れない”
期待を超える味でした。
ヨシタケ食堂で出会ったあの味は、
景色と風と空気 すべてが揃ったからこそ、
忘れられないものになったのだと思う。
ヨシタケ食堂
宮城県宮城郡松島町松島浪打浜10-13
022-204-2049
